1. 健康診断・人間ドックで便潜血が陽性であった方
2. 最近、痛みもないのに便に血が混じっていた、または血がついていた方
3. 最近、急に下痢や便秘になったり、下腹部に痛みの続く方
4. 兄弟・両親など身近な血縁者に大腸がん・ポリープが発生した方
大腸のどこからか出血したため、便に目に見えない程度の血液成分が混じり、検査でチェックされることです。
一回でも陽性なら、精密検査が必要です。 現在、検診で行われている検査のほとんどは人の血液だけに反応します。 検便前に焼肉やステーキを食べても、検査には全く影響はありません。 ポリープや腫瘍があると、その部分は正常のところよりもろく出血し易いため、大腸の動きや便の通過に伴って出血すると推定されています。 ただし、大腸炎や痔でも出血しますので、この検査だけでは原因はわかりません。
内視鏡などの精密検査で、出血源を調べる必要があります。
便潜血陰性であっても安心はできません。 ポリープからいつも出血してるとは限りません。 癌があっても検査の時に出血がないと、当然陰性反応になります。 陰性になるまで、検便を繰り返す方法は信用できません。
集団検診では、便潜血は検診の効率を高める目的で検査を行います。 つまり、便潜血陽性群の方が陰性群より、癌の方を多く含んでいると考えられるため、 精密検査をしているだけです。
陰性の方にももちろん大腸がんの方が含まれています。 検便の検査を過信しないことが大切です。 ((Q1) どんな人が大腸がんの可能性が高いの?参照して下さい。)
固い便が出て痛みと同時に出血した場合は、切れ痔と思われます。
一方、はっきりとした原因もないのに出血したときは、精密検査が必要です。 現在のところ、出血した血液の特徴から原因を区別する事はできません。
今は、以前ほど苦しくありません。
挿入技術の進歩と内視鏡の改良により、検査は楽になっています。
大腸内視鏡は、熟練した専門医に検査を受けると、ほとんどの方は苦痛なく終わります。(通常の検査時間は、10~15分です。)
検査前に、水で溶かした下剤を飲んで、腸に残っている便を洗い流してから検査しますので、飲む量が少し多いと感じるかもしれません。
大腸ポリープなどの診断を受けた方は、年1回位の経過観察が必要です。
検査が苦痛でないため、毎年検査をお受けになる方がほとんどです。
もし検査時にポリープを切除しても、通常全く切除の痛みはありません。
1.脂肪の多い食べ物を避ける。また摂取量を減らしましょう。 バター・マーガリン・油脂は少な目に、またはジャム・はちみつなどでパンは食べましょう。
2.食物繊維の多い食べ物を摂りましょう。
野菜・豆類・(のり・わかめ・昆布などの)海草類・きのこなどを食べて便の量を増やし、便中の発癌物質を薄めます。3. 牛肉・豚肉・鶏肉の摂取を減らし、さかなを多用した食事を増やしましょう。
成長期の子供をのぞき、成人はたくさん必要としません。4.いわゆる日本食(和食)を見直し、大腸の健康食として積極的に食べましょう。
5.母乳の初乳やヨーグルトに多く含まれるラクトフェリンに大腸ポリープを小さくする作用があることがわかりました。